シティプロモーションで子育て環境が充実したベットタウンに住んでみよう!
流山市、尼崎市の指針(2024年10月26日更新)
実際にシティプロモーションを行っている流山市と尼崎市から、シティプロモーションを成功させる秘訣を学んでみましょう。
流山市の場合
流山市は千葉県の北西部にある小さなまちです。これと言って目立つような施設もなく住宅街や農地が広がっているまちだったため、どちらかと言えば埋没しがちなまちでした。しかし、2005年につくばエクスプレスが開業したことでその沿線上の自治体も人口が増えていき、流山市も徐々に人口が増えていきました。ですが流山市は他の自治体と違い、さらなる人口増を目指してシティプロモーションを行っていたこともあり他のまちよりもより多くの転入者を増やすことができました。そのため、今ではシティプロモーションの成功したまちとして注目を集めています。
流山市の人口推移を見てみると、つくばエクスプレスが開業した2005年の流山市の人口は15万2499人でしたが、それから10年後の2015年には人口は17万5585人と2万3000人も増えています。その中でももっとも人口が増えたのは、35歳~44歳のいわゆる共働き子育て世代「DEWKS」です。この世代の人口が増えるということは必然的に子どもの数も増えることになりますが、これこそが流山市がシティプロモーションで目標として定めていたことでした。
つくばエクスプレスの開業から10年、この間に流山市では居住地として選んでもらうためにさまざまな活動を行ってきました。その結果、流山市に転入してくる人が増え、2013年~2015年には転入者のうちおよそ63%もの人が「流山市を指定」しています。
流山市の具体的な取り組み
まずはSWOT分析を行ってまちのブランドイメージを設定し、ターゲット層を明確にするところからはじめました。SWOT分析とは外側と内側のそれぞれの環境の「強み」Strength、「弱み」Weakness、「機会」Opportunity、「脅威」 Threatを分析して成功の要因を導き出し、そのために行うべき取り組みの方向性を決めるフレームワークのことです。
SWOT分析によって、「都心から一番近い森のまち」というブランドイメージを導き出し、DEWKSをターゲット層として絞り込みました。そして、流山市の認知度の向上やプラスのイメージを発信するために、シティプロモーションを展開していきました。
具体的には、保育園の新設や増設、利用者の多い駅前に保育園までの送迎バスのステーションを設け保育園の送迎の負担を減らす駅前送迎保育ステーションの設置、緑豊かなまちづくりの一環でもあるグリーンチェーン認定制度、などですが、その中でも駅前送迎保育ステーションは特に好評を得ていて、このサービスを受けるために転入してくる人もいるほどです。
尼崎市の場合
兵庫県の南東に位置し、大阪とも接している尼崎市は阪神工業地帯の中核を担っていたことから公害都市のイメージが強くありました。そのため、シティプロモーションをはじめるにあたって、まずは住民の意識を変えることからはじめました。それは「そのまちを好きな人と出会うことで、そのまちを好きな人を増やす」という思いがあったからです。そんな思いから尼崎市ではシティプロモーションを「あまらぶ大作戦」と名付け、まずは市の職員が尼崎のプロモーターとしてまちの良さを伝えていき、市内で活動するさまざまな団体と連携しながら取り組みを進めることにしました。
尼崎市を好きな人を増やす基本的な考え方
公害都市というイメージからまちに対してネガティブなイメージを持っている人も少なくないため、まずはまちの魅力を増進し、それを戦略的、効果的に発信し、まちへの愛着や誇りを高めていきます。そして、尼崎市を訪れてもらう「交流人口」や尼崎市で活動してもらう「活動人口」、尼崎に住んでもらう「定住人口」をそれぞれ増やすことを目標としています。
ですが、基本となるのは「尼崎市を好きな人を増やす」ことです。そのため、あまらぶを増やすために物や情報があふれたまちを目指しています。
尼崎市、10年目の新たな指針(2024年10月21日更新)
「あまらぶ大作戦」として2013年からスタートした尼崎市のシティプロモーション。10年のときを経て、尼崎版シティプロモーション推進指針を2013年に改定しました。(尼崎市HPより)
目標は2つ。「市民のシチズンシップとシビックプライド(※)を醸成し、まちへ主体的に関わる気持ちを高めること」と「戦略的発信力を強化することで更なるイメージアップにつなげること」。
シビックプライドとはそのまま、市民の誇りを表します。郷土愛とは違う、自分たちが住む街に誇りを持ち、支え、改善・発展させようとする姿勢のこと。
今までは地域の外側へ働きかける動きから、地域の中に住まう人々へと働きかける動きへ。尼崎市のシティプロモーションが新たなフェーズに入ったことを感じさせます。
指標も2つあり、1つは街に主体的に関わる意欲を表す「あまらぶ指数」。そしてもう1つは『「まちのイメージが良くなった」と感じている市民の割合』。
あまらぶ指数の目標は47.7(2022年時点39.1)、「まちのイメージが良くなった」と感じている市民の割合は61.7%(2022年時点60.5%)となっています。
どちらも、自分たちの街を自分たちで育てていこう、よいものにしていこう、という思いを持った市民が増えているかどうかを測るための指標です。
これからの尼崎市に引き続き注目したいと思います。
※「シビックプライド/Civic Pride」は、株式会社読売広告社の登録商標です。
流山市の場合
流山市は千葉県の北西部にある小さなまちです。これと言って目立つような施設もなく住宅街や農地が広がっているまちだったため、どちらかと言えば埋没しがちなまちでした。しかし、2005年につくばエクスプレスが開業したことでその沿線上の自治体も人口が増えていき、流山市も徐々に人口が増えていきました。ですが流山市は他の自治体と違い、さらなる人口増を目指してシティプロモーションを行っていたこともあり他のまちよりもより多くの転入者を増やすことができました。そのため、今ではシティプロモーションの成功したまちとして注目を集めています。
流山市の人口推移を見てみると、つくばエクスプレスが開業した2005年の流山市の人口は15万2499人でしたが、それから10年後の2015年には人口は17万5585人と2万3000人も増えています。その中でももっとも人口が増えたのは、35歳~44歳のいわゆる共働き子育て世代「DEWKS」です。この世代の人口が増えるということは必然的に子どもの数も増えることになりますが、これこそが流山市がシティプロモーションで目標として定めていたことでした。
つくばエクスプレスの開業から10年、この間に流山市では居住地として選んでもらうためにさまざまな活動を行ってきました。その結果、流山市に転入してくる人が増え、2013年~2015年には転入者のうちおよそ63%もの人が「流山市を指定」しています。
流山市の具体的な取り組み
まずはSWOT分析を行ってまちのブランドイメージを設定し、ターゲット層を明確にするところからはじめました。SWOT分析とは外側と内側のそれぞれの環境の「強み」Strength、「弱み」Weakness、「機会」Opportunity、「脅威」 Threatを分析して成功の要因を導き出し、そのために行うべき取り組みの方向性を決めるフレームワークのことです。
SWOT分析によって、「都心から一番近い森のまち」というブランドイメージを導き出し、DEWKSをターゲット層として絞り込みました。そして、流山市の認知度の向上やプラスのイメージを発信するために、シティプロモーションを展開していきました。
具体的には、保育園の新設や増設、利用者の多い駅前に保育園までの送迎バスのステーションを設け保育園の送迎の負担を減らす駅前送迎保育ステーションの設置、緑豊かなまちづくりの一環でもあるグリーンチェーン認定制度、などですが、その中でも駅前送迎保育ステーションは特に好評を得ていて、このサービスを受けるために転入してくる人もいるほどです。
尼崎市の場合
兵庫県の南東に位置し、大阪とも接している尼崎市は阪神工業地帯の中核を担っていたことから公害都市のイメージが強くありました。そのため、シティプロモーションをはじめるにあたって、まずは住民の意識を変えることからはじめました。それは「そのまちを好きな人と出会うことで、そのまちを好きな人を増やす」という思いがあったからです。そんな思いから尼崎市ではシティプロモーションを「あまらぶ大作戦」と名付け、まずは市の職員が尼崎のプロモーターとしてまちの良さを伝えていき、市内で活動するさまざまな団体と連携しながら取り組みを進めることにしました。
尼崎市を好きな人を増やす基本的な考え方
公害都市というイメージからまちに対してネガティブなイメージを持っている人も少なくないため、まずはまちの魅力を増進し、それを戦略的、効果的に発信し、まちへの愛着や誇りを高めていきます。そして、尼崎市を訪れてもらう「交流人口」や尼崎市で活動してもらう「活動人口」、尼崎に住んでもらう「定住人口」をそれぞれ増やすことを目標としています。
ですが、基本となるのは「尼崎市を好きな人を増やす」ことです。そのため、あまらぶを増やすために物や情報があふれたまちを目指しています。
尼崎市、10年目の新たな指針(2024年10月21日更新)
「あまらぶ大作戦」として2013年からスタートした尼崎市のシティプロモーション。10年のときを経て、尼崎版シティプロモーション推進指針を2013年に改定しました。(尼崎市HPより)
目標は2つ。「市民のシチズンシップとシビックプライド(※)を醸成し、まちへ主体的に関わる気持ちを高めること」と「戦略的発信力を強化することで更なるイメージアップにつなげること」。
シビックプライドとはそのまま、市民の誇りを表します。郷土愛とは違う、自分たちが住む街に誇りを持ち、支え、改善・発展させようとする姿勢のこと。
今までは地域の外側へ働きかける動きから、地域の中に住まう人々へと働きかける動きへ。尼崎市のシティプロモーションが新たなフェーズに入ったことを感じさせます。
指標も2つあり、1つは街に主体的に関わる意欲を表す「あまらぶ指数」。そしてもう1つは『「まちのイメージが良くなった」と感じている市民の割合』。
あまらぶ指数の目標は47.7(2022年時点39.1)、「まちのイメージが良くなった」と感じている市民の割合は61.7%(2022年時点60.5%)となっています。
どちらも、自分たちの街を自分たちで育てていこう、よいものにしていこう、という思いを持った市民が増えているかどうかを測るための指標です。
これからの尼崎市に引き続き注目したいと思います。
※「シビックプライド/Civic Pride」は、株式会社読売広告社の登録商標です。