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まちの愛着心を高めるシティプロモーション「あまらぶ大作戦」

ベッドタウンのシティプロモーション
    

尼崎市の「あまらぶ大作戦」(2024/3/20更新)

尼崎市の「あまらぶ大作戦」(2024/3/20更新)            

「あまらぶ大作戦」と呼ばれている尼崎市が行っているシティプロモーションでは尼崎市の魅力を発信するためにさまざまな取り組みが行われています。

尼崎市のシティプロモーションのねらいとは?

シティプロモーションには人口や観光客の増加など外に向けて発信しているものと、まちの愛着心を向上させるためにまちの内側に発信しているものがありますが、尼崎市ではまちへの愛着を高めるために課題の解決やまちの魅力の増進に力を入れています。

「饅頭論理」で人を呼び込もう

お饅頭を選ぶときは何を基準にしていますか。 前もって試食ができていれば味で選ぶことができますが、お饅頭の見た目、皮の部分に注目して買っている人も多いはずです。 尼崎市にはこれと言って有名な観光スポットがないため、お饅頭のように見た目で選んでもらうことはそう簡単ではありません。そのため思わず手に取ってしまうように、尼崎市に行きたいと思えるように、見た目を変えておしゃれなまちやカッコいいまちにする必要があります。 しかし、いくら見た目が良くても、次につなげるにはやはり味が重要です。お饅頭の味を左右しているのはあんこですが、このあんこが美味しくなければまた食べたいと次につなげることは難しくなります。本当に気に入ってもらうためには中身も重要なのです。尼崎市も見た目の部分をいくら整えたとしても、中身となるまちの魅力がなければ気に入ってもらうことはできません。「おいしそうに見える饅頭」ではなく、「おいしい饅頭」になるようにシティプロモーションに取り組む必要があります。

尼崎市の目指す「まち」

尼崎市では「人が育ち互いに育て合うまち」「健康で安心、安全なまち」「資源を活かし、活力がうまれるまち」「次の世代により良い明日をつなぐまち」の四つを目標としてシティプロモーションに取り組んでいます。この目標を実現するために、人口の年齢バランス、交流人口の増加、まちづくりに取り組む活動人口の増加に重視して取り組んでいます。 活動人口や交流人口を増やす取り組みのひとつとして、平成28年には子どものいるファミリー世帯に向けてワークショップが行われました。未就学児から小学生までの親子を対象とし、オリジナルせっけんや手作りロケットを作るモノづくり体験や、逆上がり教室、病院の体験ツアーやカルタ取り大会など多岐に渡っており、尼崎市の企業や人の魅力を発信しました。 このような外に向けて発信する取り組みは効果的ですが、愛着心の向上など内側に向けた取り組みにはまだまだ課題があります。

尼崎市の課題とは?

尼崎市には元々ネガティブなイメージがあったため、治安や環境の問題で小さなお子さんのいるようなファミリー世帯は住みにくいと考えている人も少なくありません。ネガティブなイメージを払拭し、まちに愛着を持ってもらうためには尼崎市ではシビックプライドの醸成に重点的に取り組んでいます。ファミリー世帯の心にも響くようなまちにするために、市民のパトロールや防犯カメラの活用など自治体と市民が一体となって治安の回復に取り組んでします。その結果ひったくりも減少し、安心して暮らせるまちに近づいています。 しかしながら、空き家問題のようになかなか解決に至らない課題もあります。尼崎市にはおよそ7600件以上の空き家が存在しますが、所有者が特定できないものや所有者がいても高齢で維持管理が難しいものなども多くおよそ6割は未解決のまま放置されています。放置された空き家の中には壁や屋根が壊れたりして危険なものもあるため、市民からも早期解決が望まれています。

コンセプトは 「AMA+zing ジョー下町」(2021年8月21日追記)

2018年度から、尼崎市も町の外に向けてまちの魅力を発信し始めています。 コンセプトは尼崎の「AMA」と元気・活気・熱意などを表す「zing」を合わせ、驚きや感動を意味する「amazing」を与えられる城下町(ジョー下町)を目指すというもの。尼崎城を中心として地域資源、歴史と未来、尼崎市内と市外の人々をつなぐ(+)ことでさらなる賑わいが拡がっていく。コンセプトがダジャレ風なのも尼崎らしいです。 国内のターゲットは関西在住の日帰り観光客。海外は市内ホテル等の外国人宿泊者をターゲットとしています。 近年変化する観光に対応できるよう、2018には「一般社団法人あまがさき観光局」が設立されました。 尼崎公式観光サイト「ジョーのある町 尼崎」(https://kansai-tourism-amagasaki.jp/)は、観光客の方だけでなく、住んでいる人も興味をそそられる内容。イベントや観光スポットなど、知らなかった町の魅力を再発見できるかもしれません。 2019年に天守が再建された尼崎城でのイベントも多く開催されているので、お子様がいらっしゃる方は、一緒に出かけてみてはいかがでしょうか。

「あまらぶ大作戦」開始から10年…(2024年3月16日追記)

令和4年度の市民意識調査では「尼崎に住んでよかった」と答えた人が92.7%と、尼崎市の変化を感じます。 また、「街のイメージが良くなった」と答えた人も61%に! 「ガラが悪い街」というネガティブなイメージがあった尼崎市ですが、この10年で刑法犯罪認知数が62%も減少。また、人口も5年連続で転入が増加しました。 そんな中、尼崎に住んでもらうために作られたサイト移住・定住促進サイト『尼ノ國(あまのくに)』。 尼崎市で活動する市民を紹介する、全国でもめずらしいPR活動として注目されていましたが、この度リニューアルし、「AMANISM(アマニスム)」がオープンしました。 引き続き尼崎で暮らす人にフォーカスしながら、より暮らしに寄り添った記事を更新。 市民の生の声を届けるインスタライブなども開催し、尼崎の住心地などについて発信も。 実際に住んでいる人たちでも知らないような、ツウな情報が掲載されている気がして、読んでいてとても面白い内容です。 もっと知りたい!と思わせるような魅力的なコンテンツがたくさんあり、まさにシティプロモーション。 これからの「アマ」に期待です。

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